本読む

 アレクシス・ド・トクヴィル「旧体制と大革命」を途中まで読む。

お、面白い。そして読み易い。


 この本が言いたいのは

つまり封建主義、権力一極集中、君主制のフランスにおいて、

実は後の民主主義や自由の萌芽があった、である。


 それじゃあ銀河英雄伝みたいに、

有能な君主の元で自由が謳歌できたら

いいじゃんという突っ込みも可能だが、

トクヴィルは、人民が民主主義的な自由に飽きても自由を手放さず

自由に目覚め回帰できるところが民主主義の良い点だ、述べている。

なるほどぉ。

僥倖って滅多にないよなぁ。


 では、今の日本はどうかな?

徐々にアメリカのような鉄の三角形ができつつあって、

護送船団方式から事前チェック、事後チェック型の社会の流れも

経済界の強い要望と、政治家がつくった借金のせいで加速している。

とても市民が自らの自由に目覚めてやってるようには見えないな。