テンポ

 ここのところ勉強の調子がいい。
というのも勉強の計画の立て方を変えたこと
また、勉強している科目がまったくわからないから、
少しわかるに変わったからである。

 計画の変更点は

二日に一度計画を立てる
無理をしない
各教科バランスよくである

 なんだか消費者金融の配っているティシュの
裏側の文句みたいだが本当なので仕方がない。


 計画の日数は二日が合っているようである。
自分の性格が飽きっぽいのと、二日のうち一日
昼行灯の日があっても二日目にあせれば間に合うからである。
 これが三日だと二日サボって三日目にあせっても
二日の遅れはとりもどせないのでアウトである。

 ところで、このテンポの良さには前提があると思う。
一つは勉強する時間がある(ありがたいことです)
二つ目は実学なので虚学(哲学、文学)と違い天才を
必要としていない、ゆえに凡才でよいである。

 
 読書


 先日買った芥川龍之介の『鼻』を読む。
やはり巧い、人間の心情の動きを冷静に分析していて
話の変化によって出来る心情の軌跡にも説得力がある。
 舞台は非日常なものが多いが、時々読む一人よがりな独白や
過剰な比喩、過激なだけな場面設定の小説とは次元が違う、と、私は思う。


 だけど、これだけモノが見えると日常が凄まじく苦い
生き方になるなとも思う。これは日常が冒険やスキャンダルに
満ちているという凄さではなくて、日々のつまらない日常の中で
人と人の関係を機械的な歯車とみたときの軋みを
冷静に見つめる凄さである。
しかしその中で生きていけるのだから天才なのかも知れない。