おじさん

大学の恩師と珈琲の師匠の所へ行ってきた。お金がなかったので寒風吹きすさぶ中、たいして速くないバイクで四つ足自動車に小突かれながらもなんとか目的地まで到着した。
きょう会ってきた二人はどちらもおじさんである。わたしの感性だとお付き合いのある年齢層としてはおじさんが一番面白いと思う。というのも仕事を通じて世間や社会と付き合って来た経験と、本人の持つ感覚がいい感じに融合している年齢だと思うからである。
こういう人を見つけられたことは幸せだなぁと彼らと話しながら思っていた。
しかしいくら人と話してハートウォーミングになっても所詮は動物、冬のバイクは寒くてきついもの、帰路、信号待ちのバイクの車上でガタガタと脚を震わせながら、早く暖かい季節にならないかなぁとも思っていた。