カテキョウ

 家庭教師のアルバイトをすることになる。
先日クライアントがあり許諾の電話をあす掛ける。
僻地への家庭教師なので先生のライバルは少ない、
要請を受ければほぼ決まりである。
 それに伴いしばらく卓球のサークルに行けなくなる。
というのも目下勉強第一なのでサークルに回していた時間を
バイトに当てることになる。短い付き合いとはいえ少々さみしい。


 バイトの赴任先は洒落にならないくらい山の中にあり
深い谷と谷の間にほそぼそと集落がある。
片道35キロぐらいの道のりをカブ90で、
えっちらほっちら40分ぐらいのところである。
 ガソリン代も出るとのことであったので、
時給は移動時間を入れてもかなり高いのであるが、
金銭に見返るだけのサービスを提供できるかどうかが不安である。


 不安の理由の最たるものは、こんな風評である。
「家庭教師を頼む子供の9割が勉強が苦手で、残り1割がとても出来る子供だ。」
幸い私が以前教えた子供はみなそこそこやる気があった。
だから生徒の「わからない所を教える」だけで良かった。
しかし以前は人伝いでの紹介であったのに対して、今回は登録制の紹介である。
違いはでるのであろうか。
 風評の評価がストライクの生徒を持った場合
「わからない所がわかる」になるまで限られて時間で果たし教えられるだろうか。
杞憂でおわるといいなぁ。