続「水とわたし」
今、左手にひょうたんがありそれから水を飲んでいる。
この瓢箪の大きさは両手にすっぽりと収まるぐらいで表面は梨のような艶、
なかなか立派である、そしてこれにはエピソードがある。
物心ついた時ぐらいによく祖母の家に遊びに行った。
祖母の家は観光地で近くにはいくつか貸し駐車場屋があり
その一つにおじいさんが雇われていた。
機会があるたびにそこへ寄り付いていたので
ずいぶんと可愛がられてお菓子やジュースをもらっていた。
そしてあるとき、何かの拍子でこの瓢箪をいただいたというわけである。
そのおじいさんはその後体を悪くして瓢箪をくれた
ときに会ったのを最後にいなくなってしまった。
そのようなわけでこの瓢箪には思い出が詰まっている。
瓢箪の表面には微細な穴があいていて気化した水だけが通り抜ける。
そのために気化熱が奪われてペットボトルに入っている水よりも冷たいのであるが、
エピソード分だけ水にうまみが加わっているように感じる。
また、人と人、人と物の縁も強固だったりあっけないものだったり
するものだと昔思ったりもしたことを思い出した。
注 わかる人だけわかるように「注」
某マンガであったように
一を「水とわたし」
二を 続「水とわたし」
三を 新「水とわたし」
四を 続新「水とわたし」
五を 新続新「水とわたし」
としたいがために題名と関係の薄い内容でも
このタイトルで行きますので
ご容赦ください。