食事当番

 食事当番を任されたので食事をつくった。都合三日任されたのであるが、三日目の夜はなにもしなくて良いとのこと、きょうと明日の晩のメインのおかずと副菜だけ考えてあとはずん胴鍋にシチューを作ってそれを使い回して済まそうと計画立案。


きょうの夜は『さばの味噌煮』と『エソすり身の味噌汁』『ほうれん草のおひたし』をつくった。さばの臭みを消すためには皮のすぐ下にある部分にあらかじめ火を通しておくとよい、なので魚焼きの天板で焼いてから煮込んだ、臭みはあらじめ消してあるので生姜を使わずに済み、味噌とお酒だけで煮て食べた。味は「まあまあ」であった。「まあまあ」の原因はさば自体の味がいまひとつだからだと思う、魚の鮮度と目利きは素人にはどうしようもないので、つくづくと昔通っていた尊敬する魚屋さんが懐かしい。


同時並行で『アスパラの豚バラ巻き』と『細切り野菜炒め』の準備をした。また、エンドウマメとアスパラ、ほうれん草を下ゆでした煮汁がものすごい緑色になっていたので「これでシチューを作ったらどうなるのだろう?」という好奇心に任せて『野菜煮汁ベース+鶏肉の骨付きぶつ切り+たまねぎたくさん+人参入りシチュー』をつくった。
 味見をしてみたら以前ホテルのバイトをしているときに出していた『季節の野菜のスープ』に似ていて野菜独特の甘さがあった。ホテルでの婚礼などで出すとお酒との相性は悪いらしく男性が残すのをよく見かけたが、私は晩酌をしないので、まあいい味かなと思う。


久しぶりに料理の本を読みながら作ったのであるが、その本の中に『ちくわカレー』を発見した。解説では美味しいとのことであるが、妙な組み合わせなので疑い半分好奇心半分いつか作ってみようと、散歩のときに見た満月に誓ってみたりした。