収穫

 声高らかにお勉強の宣言をしたのはよいが、今日は雑用を色々と頼まれたので珍しく事務的な作業をこつこつとやっていた為できなかった。明日は是が非でもやろうと思う。
部屋の片づけを弟と共同で行った。古いおもちゃを発掘してどれを捨てようか捨てまいかとうんうんと唸る弟をみていて、はたから見ると取捨のラインはわからないが本人にとっては大事な一線があるのだろうと思った。うなる時間と仕事の能率と天秤にかけたりしたがそこの所は割り切った。充実した疲れ方をしたのできっといい掃除だったのであろう。
ゲームを発掘した。このゲームはもらいものであるが価値がわからないので別の友人に渡すことにしていた。しかし、ゲームが神隠しにあってしまい紛失していた。今日神代のくにから還ってきたので友人に報告すると、「ショウガツニタノム」との電報がキタので頼まれることにした。
掃除道具を買出しに出かけるついでに古本屋に立ち寄る。古本の臭いは久々に嗅ぐと肺に古本エーテルが満ち満ちて寿命が延びるているなと感じつつ本を探す。なにやら五冊ほど買ったが河出書房の『世界文学全集12』に収められているのがチェーホフガルシン、コロレンコとあり、後ろの二人を知らなかったのでロシア好きの血が騒ぎ購入する。チェーホフ旧字体で読むのは初めてなので勉強の合間合間にパラパラと読もう。