マイナーチェンジ

なんでもお腹にいいというので、寒天と蜂蜜と柑橘類を混ぜた温かいジュースを毎日飲んでいる。庭の軒をちょっと行ったところにレモンが成っていて昨日までは毎日そこから三個ほどちぎっていた。しかし手の届く範囲に成っているものは全部とってしまったのでイソップ物語の狐みたいな目をしながら届かないレモンを眺めていた。しばらくそうしてから少し遠いところにあるカボスをちぎりにいった。
カボスはもうきれいな緑から黄色に変わっており、きっと中身がすかすかなのだろうと思った。果汁が少ないだろうから多めに取ってきたのであるが、いざ切ってみると果汁が脈々と溢れており、手かなにかの血管を薄く切ったときの鮮血のように半分に切ったカボスの果肉からじとじとと汁がでて、まな板を汚していた。それをみながらカボスはみかけじゃないなと思った。