人をつかう

−要約−

将軍がわたしの〔五事七計〕はかりごとに従うばあいには、彼を用いたらきっと勝であろうから留任させる。従わなければ負けるから辞めさせる。はかりごとが有利なことが分かって出陣をしたならば、そこで勢ということを助けとして外謀する。勢とは、有利な情景にもとづいてその場に適した臨機応変の処置をとることである。

−感想−
人を使うときには利を理解して運用してくれる人がベスト。理解せずとも無難にこなしてくれる人はベター。本文の「はかりごと」とは戦略のことで、勢とは戦術のことだと思う。戦術は将軍のセンスなので不安定である、事前の戦略の優劣がほとんどの勝敗を決す要因である。

−日記−
先日某団体の公開討論会の傍聴の可否ついて葉書を送ったら、来て良いよとのことであった。ただし返信の封筒に会議場で反対賛成などのジェスチャーをするなとのことであった。きっと以前やってつまみ出された人がいたのだと思う。公開討論よりも平日の昼日向からやってくる傍聴人を想像すると少し面白い。